写真詩集 谷崎水紀「ジャンとナナ」

幻冬舎 1999年9月5日 第一刷発行

2001年、久留米の紀伊国屋書店で,たまたまこの写真集を手に取った。 良い写真だと思った。谷崎水紀という名の写真家を私は知らない。 略歴が見当たらない。著者 谷崎水紀 とだけ記されていた。 うれしくなって買った。写真家はこうありたいと思った。





五月という名前の女がいた。 彼女には過去を決して語らない 男の孤独がわかり 男は、 甘えることを知らない 彼女の寂しさがわかった。 五月と男はいつも一緒にいた。 二人の絶望はけっして 消えるこ事はなかったが、 二人の魂の乾きを癒すことはできた。 二人はいつも一緒にいた。 黙ったまま。


五月には「ごがつ」とルビがふっています。


恋の歓び、悲哀、孤独、空虚、絶望,,,

忘れ得ぬ追憶




私の大事にしたい写真集の一つです。



ネットで調べました。
「谷崎水紀」という名は横山正美氏のペンネームでした。
谷崎水紀名のもう一つの作品がありました。