星野金山坑口

父親が鉱夫をなさっていた村人に案内していただきました。

撮影:2009.7.20













 坑道





















 立坑 (縦坑・竪坑) たてこう

山中の舗装車道から50mも離れていない斜面にあった。 柵もなければ、立て札もなかった。



覗き込む勇気がなかった。





直径2m以上あったと思う。 恐くて近づけなかった。 石を落としてみた。 6、7秒ほどして音が返ってきた。 誤って墜ちた動物の骨がたくさんあるかも。 人間の骨は? まさか! 、、、?









「郷土史物語」九章四節,星野金山開発より引用。

  
     所謂金鉱母岩である、輝石安山岩(山石)にほとんど水平に坑道を掘ってあります。
     高さ1米70糎、幅70糎人間一人通行できる程の広さに岩を砕いて掘ってあります。
     それが金鉱脈(石英)に届くまで進むとそれから先は鉱脈を砕いてはこび出す仕かけ
     にしてあります。鉱脈を掘り砕くためには鉱脈の所に煙突状の坑道をあけて、その坑
     道に松や雑木の割木を一ぱいつめて火をもやしつくると、坑道全体を強熱します。
     この強熱によって鉱石の石英が非常にもろくなりますから、このもろくなった鉱石を     
     打ち砕いて坑外にはこび出すことになっております。山ではこの作業を焼き落しとい
     います。こうして焼き落とした鉱石を坑外に運び出して竹製のかごに入れて搬出しま
     すが、その坑内の照明用には種油の灯をつけてあります。その油入れがサザエ貝を用
     いてあります。坑道の側壁に棚をつくってそこにサザエ貝を載せてあります。鉱夫達
     も手さげ灯具を持っております。


「郷土史物語」
著者:江頭亨 (元星野村教育長)
発行:昭和43年11月3日 
発行所:赤坂印刷株式会社
(非売品)





背負子(しょいこ)をしょって鉱石を坑内から運ぶ出す作業を子どもがしています と聞いている。