「宗教の森」の目次



著者;笠原芳光 ....春秋社 1993年9月30日 初版


目次

まえがき 1 宗教と党派性 ロダンと賢治 面々のはからい 近代的親鸞 信仰か観光か 手塚治虫の「ブッダ」 五百羅漢 終末のおもい 対馬の寺で ここも浄土か ほんとうの神 伎芸天像 禅のきびしさ 合理と非合理 落日の寂光 念仏のみ 「無」の映像 ヒンドゥー教 新宗教の戦略 衣食と道心 映画「曼荼羅」 ブッダの言葉 浄瑠璃寺の春 目のさめたらんほど 朽ちた仏像 事実と神話 自死か、狂気か、宗教か


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ブッダの実在性から究極の宗教的倫理まで .... 対談者 鶴見俊輔
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2 よい知らせ 映画「ミッション」 聖書の新共同訳 地中海のかなた 梅真白 召天という言葉 映画「最後の誘惑」 宗教画「キリストの埋葬」 サンタクロース  山村暮鳥 桜桃忌 指一本   子のために死ね イエスはどこに 聖書をどう読むか 時の終り 事実と真実 イエスの暗喩 聖者マザー·テレサ 羞恥と信仰 イコンの原像


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ドストエフスキーをめぐるイエス観 .... 対談者中村雄二郎
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3 不信仰者の祈り 自由なイスラム教 祭器と食器 正統と異端 神話と歴史 文化人類学者による宗教書 多元主義 宗教の森 他力と自力 山をくだる 知による救済 宇宙飛行の感動 疑いながらも 宗教は自由だ 天命を知る 死を見つめる 「コーラン」の地震 エックハルトの自由 地蔵盆 フランチェスコ ブレイクの絵 方位のない場所 人との出会い 出会いは理由なき出来事 天に祈る むずかしい本 なぜ落着くか


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知による救済としての宗教 ... 対談者 河合隼雄
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4 宗教と習俗 宗教色と宗教臭 無垢な物語 鶴岡八幡宮 現世利益 火と水の儀礼 彼岸の意味 祭のあと 泉への道 葬式のための葬式 日曜日 小さな神社 名月管絃祭 正月の感動 忌日 三枝祭 神にあらじか とげぬき地蔵 自在の人「西田天香」 信仰と権力 賀川豊彦百年 タゴールの父 神か多神か 水の神 戦没学生の手紙 天候と宗教 こころのうた 良心的兵役拒否 樹木と岩石の杜

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いまを生きる私の宗教 ... 対談者 鶴見俊輔
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5 デザインとしての神道 教典批判の自由 テレホン法話 宗教サミットへの疑問 <危険>な宗教 死ぬがよく候 伽藍コンサート 三木清と宗教 浦島伝説の火 純粋と独善 合格祈願 自然に死にたい イエスの方舟 元号について サブ宗教 若者と宗教 辻占 臨死体験 外国人の禅 ファジィ 神は父母なり 宗教的な漫画 借金と芸能の神社 ドイツの教会 古典芸能の社 ふしぎな寺

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私の宗教遍歴 ... 対談者 上野千鶴子
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あとがきより

この本は二つの部分から成っている。 一つは「毎日新聞」夕刊、隔週掲載の宗教欄に、1987年4月14日から1992年 12月24日までの5年8ケ月間、執筆した「原点」というコラムを収録した部分である。 これは1991年10月22日までは全国版に、以降は大阪本社版のみに連載された。 全部で143回、1篇600字の短文であったが、そのほとんどがここに収められている。 本普のもう一つの部分は五人の方々との対談である。編集者の勧めもあって、かねて から交流のある人たちにおねがいして承諾していただいた。   (中略) いずれも宗教者ではなく、また宗教研究者でもない人たちである。もとより宗教は宗 教家、宗教者、宗教研究者のみが独占するべき問題ではない。むしろ非宗教人のなかに、  宗教に対する深い関心、鋭い洞察があることは、これを読んでいただければ瞭然であろ う。こんなところからも宗教は逆説であることが理解されるのではないか。      (中略) 一九九三年八月八日 笠原芳光




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