私がこの村に来た本当の理由 (2)
1998年 神戸を離れて生活したい欲求が起き、いろいろ迷った末、見つけたのが星野村だった。 星野村役場の担当者に以下の稚拙な手紙を書いた。 「ホームページをご覧ください」の添え書きとホームページアドレス記載の名刺を同封した。 |
前略
突然の不躾な手紙、申し訳ありません。
私は星のきれいな山村で生活したいという願望をもっている56歳の独身者です。
インターネットで「田舎暮しネットワーク」の「移住者受け入れ情報」を読み、
星野村に強く心引かれました。もし気に入った空き家をお借りすることができま
したら星野村に移住したいと思っております。
運良く移住できましたら、生業として私はホームヘルパーを希望しております。
五年間寝たきりの母親の介護をした経験を役立てたいとヘルパーの資格(2級)
をとっています。残念ながら私も年老いてヘルパーとして働ける年月は残り少な
くなっていますが、、、
私は長年写真を生業としてきました。私には写真を教えたくも教える我が子がい
ません。星野村の子供たちに写真を教えたいと思っています。星野村の四季折々
の風景を、村の人々の生活を、動物を、昆虫を、草花を子供たちと一緒に撮影し
ていきたいと思っています。
こんな私ですが星野村の住民として受け入れていだけますでしょうか。
お返事いただけますと幸いです。
早々
十月二十五日
藤崎正昭 様
桑島孝之
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