花好きの人のために園を無料で開放なされた。 開花時期には毎年たくさんの人々が観賞に訪れる。 苗木を売れば儲かるでしょうに、なさらなかった。 シャクナゲの群生に感嘆している人々を見ては いつもうれしそうになさっていた。 年老いて体力の限界を感じ、園を村に寄贈された。 今は村から委託された近隣の村人により管理されている。 田辺さんの生前は口コミで広まっていた花園だった。 まだ知る人のみ知る花園だった。 田辺さんの死後、村が宣伝し、駐車場、トイレを完備し、 一躍村の観光地になった。