本の紹介
ペニスの文化史

著:マルク・ボナール、ミシェル・シューマン 訳:藤田真利子 発行:作品社 価格:本体2800円 第一刷発行:2001年8月30日  帯の言葉  人類の最大の神秘にして最良の玩具の歴史 古代エジプト・中国から現在風俗や医学の最先端まで、 この小さな部位に込められてきた大きな意味を探る初めての文化史。 神は、人が人をつくるために使用する部分を、 特別に念入りに創り給うた。 その各部位や大きさ、形、その働きを見るにつけ、 また、それに込められた精神、 そこで感じる苦悩と歓びを考えるにつけ、 魂とは、じつにここに宿っているのではないかと思わせられる。 これに賛嘆の念をおぼえ、 特別の感慨を抱かない人間はいないだろう。 歴史的秘蔵図鑑100点収蔵!


第Ⅲ部  そのサイズにまつわる歴史

第1章 古代ギリシャの青年 古代ギリシャ人にとって、男性美の理想とは、小さなペニスと筋肉の引き締まった尻であった。 (中略) フィレンツェにあるミケランジェロの有名なダビデ像を見ればわかる。





第Ⅶ部  奇妙な、あるいは異様な習慣

第1章  ファルスの誓い 汝の手を、我が腿(*)の下に置れよ。 我、汝をして、天の神、地の神、ヤハウェの名に於て誓はしめん。(旧約聖書、創世記、第24章3節) 聖書にこのように記されているように、ヘブライの最初の部族は、性器に手を置いて誓いを立てていた。 頭や胸に手を置いたり、手を前に出して誓いを立てるようになったのは、もっと後の時代になってからで ある。 ペニスは、創造者ヤハウェ(神のエネルギー)を象徴していた。   * 聖書では、ペニスや生殖器をさすのに、通常『腿」という言葉が使われている。





第4章 ある「病気」の発明 ---  マスターベーション

2  「オナニズム」から「マスターベーション」へ

「旧約聖書には,ユダの二番目の息子オナンの物語が語られている。(「創世記」第38章6〜10節)    (中略) この物語のなかの「オナンは、兄の妻の所に入りし時、兄に子を得さんがために、地に漏らしたり」 (第38章9節)という記述の「地に漏らしたり」とは、「中絶性交」を意味している。したがって本来、 「オナニズム」とは、「中絶性交」と同義語であった。しかし、生殖と関係のない射精として拡大解釈 され「マスターベーション」の意味に転用されていくことになり、こちらの意味のほうが一般的になっ ていった。(中略)マスターベーションは、聖書のこの記述に基づいて、まず教会によって禁止された。




5  マスターベーションと性科学

1966年、アメリカの二人の研究者ウィリャム・H・マスターズ(発生学)とヴァージニア・E・ジョンソン (心理学)は、あらゆるタブーに挑戦してマスターベーションの利点を主張した。 21世紀となる今日では、マスターベーションは、将来の性意識を構築するのに役立つという点で、性科学 者の見解は一致している。マスターベーションは性意識の発達に必要な一段階であり、これによって、パー トナーを相手にした時に自分の肉体の衝動的反応をうまくコントロールできるようになるのである。




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