2001年、久留米の紀伊国屋書店で,たまたまこの写真集を手に取った。 良い写真だと思った。谷崎水紀という名の写真家を私は知らない。 略歴が見当たらない。著者 谷崎水紀 とだけ記されていた。 うれしくなって買った。写真家はこうありたいと思った。
五月という名前の女がいた。 彼女には過去を決して語らない 男の孤独がわかり 男は、 甘えることを知らない 彼女の寂しさがわかった。 五月と男はいつも一緒にいた。 二人の絶望はけっして 消えるこ事はなかったが、 二人の魂の乾きを癒すことはできた。 二人はいつも一緒にいた。 黙ったまま。