2009.7.13
谷間には社宅の長屋が建ち、山林は伐り拓かれてトロッコ線路が敷設され、 鉄索が張り巡らされた中に、製錬所の建物が威容を誇ったのです。 村中には映画館もでき、飲食店も次々と開店していきます。 鉱夫は一日70銭の賃金(米一俵が五円)を得たと言い、三交替操業で製錬所を はじめとする諸施設の灯火は消えることはなく、不夜城の表現がぴったりだったと 聞きます。 「星野村史」 産業編 第三章金山 より引用 (著者:佐々木四十臣)